私たち運営が使っている次世代リーダー育成道場について
今回は私たちが使っている次世代リーダー育成道場(以下次世代)について、メリットとデメリットを書いていきます。この記事を書く前にとても悩みました。批判を書けばそれをいかがわしく思わない方からの避難は殺到するであろうと。しかし、良いところだけを書く、もしくはそもそも書かないという選択はこの活動の目的に反します。Next Sky 7aは必要とする留学中の研修生のサポートだけでなく、次世代を使う留学を含む高校留学について知ってもらい、その認知度を上げることも大きな目的です。全ての活動、次世代リーダーやこのNextsky7a においてもメリット、デメリットは必ず存在します。次世代の留学についての情報を知りたい方に対象を絞って書いていきます。
この記事の内容は次世代リーダー育成道場の主旨,
活動、またはそれに準じるものを批判するものではありません。
活動、またはそれに準じるものを批判するものではありません。
次世代リーダー育成道場とは
次世代リーダー育成道場とは東京都教育委員会が実施している留学支援プログラムです。オーストラリア、ニュージーランドへ留学するAコース、アメリカおよびカナダに留学するBコースがあります。半年間(Aコース)、1年間(Bコース)の国内研修を経て10ヶ月の留学に挑みます。国内研修の内容は
- 英語研修:海外生活や学校で必要な英語力を高めます。プレゼンテーションやディスカッションなど留学中だけでなく一生涯役立つスキルを身に付けることができます。
- 見学・体験:日本の伝統文化、歴史について学び、施設訪問をして講義を受けます。留学先の文化だけでなく、留学中に日本についても紹介できるように日本文化を深く学び、理解します。
- 講義:ビジネス、工学、科学など今まさに日本でご活躍されているエキスパートの方を講師にお招きして海外留学の意義を明確にし、将来的な目標を定めるきっかけを作ります。
- ゼミナール研究:現代社会の抱える課題を自ら仮説を立て、日本と留学先それぞれで探究します。留学後期に研究論文をまとめます。
留学中には学校に通学しながらゼミナール研究を行います。スクールホリデー(ターム間休暇)中には一泊二日、もしくは二泊三日の特別プログラムがあります。その内容に関しては過去の記事をご覧ください。
次世代を利用する4つのメリット(良いところ)
- 80万円で10ヶ月の留学に行くことができる: 80万円はとても大きな金額ですが、通常の私費留学で10ヶ月の留学をするとなると250万円から350万円ぐらいが相場だそうです。それに比べると明らかに安いです。80万円には、往復の渡航費、ホームステイで生じる食費、光熱費、現地研修での宿泊費、さらには日本国内の研修費用まで含まれています。また家庭の事情に応じて受講料の80万円は半額や全額無料となることもあり、挑戦するときの経済的負担が少ないということも魅力です。
- 事前の国内研修で、体験型の学習を通じてじっくり学ぶことができる: 国内研修では数多くの体験型学習を取り入れていて研修生自身も意欲的に進んで学ぶことのできる素晴らしい環境が整っています。
- 偏差値は全く関係がない。意欲のある生徒なら誰でも応募でき、参加できる: 次世代の参加資格は都立高校に在籍する全ての高校生です。偏差値なんてものは全く関係ありません。書類選考、英語の筆記試験、英語面接、日本語面接を受け選考されると次世代リーダー育成道場研修生となることができます。また、個人のそれぞれ培ってきた経験を生かして学年、学校の壁を超えて協力し、10ヶ月の留学に挑むことができるのは次世代の一番の魅力です。
- ゼミナール研究を通して自分の興味のある分野についてとことん調べることができる : 次世代生全員が必ず留学前から留学中にかけて取り組まなければいけないものが、ゼミナール研究です。自分の興味のある分野についてテーマを定め、英語もしくは日本語で論文を書きます。このゼミナール研究は研究テーマを定められていません。自分で決めることができるのです。もちろん担当の先生方が手厚いフォローをしてくださるのですが、可能性は無限大です。好きなことについてとことん調べることができる、自由度の高さは他には類を見ないメリットです。
次世代を利用する4つのデメリット(問題点)
- 各式典、研修の開始終了時間が遅れる: 各式典や研修の開始終了時刻は度々遅れました。研修後に急いで次の目的地に行かなければいけない研修生や保護者の方からは時間を守って欲しいという意見もありました。
- 留学の規則が厳しい: 東京都からの税金でいかせていただくので、他の留学プログラムよりも厳しいルールが設定されています。これらは研修生の安全を守り、ホストファミリーにとっても研修生の安全管理に役立つことは確かですが、「厳しすぎる」と思う研修生も中にはいます。しかし、感じ方は人それぞれです。
- 留学中の研修生のケアが荒いことがある:留学中、様々な理由で次世代リーダー事務局や現地教育機関からのサポートが必要になることがあります。しかし、それに対する対応が荒いことがしばしばあることはまぎれもない事実です。早急な対応が必要な場面でホスト変更に2ヶ月かかったり、相談を何度しても曖昧な返答しか帰ってこないなど多くの問題がすでに起こっています。また相談を「カルチャーショック」「わがまま」と軽くまとめられたという事例もあります。以前の次世代生がホストを変えていて、次の次世代生も全く同じ理由でホストを変えるということまであります。留学後にホストファミリーの考え方や家族構成、家のルールについてアンケートを行うと改善されるかと思いますが、現時点ではまだ実行されていません。
- 集団留学特有の比較対象が存在すること : 集団留学(次世代の場合は100名)のメリットはもちろん励まし合うことができたり、同世代の仲間に刺激を受けたりすることです。しかし同時にデメリットも生じることを忘れてはいけません。次世代リーダー育成道場に関してお話しすると、この留学期間は全都立高校に通う生徒が応募権を持っています。それにより、研修生の中には経済的に苦しい人も、豊かな人もいます。例えば、お小遣い。月に1万円もらう人もいれば、月に10万円もらう人もいます。SNSが普及した今の世の中、「ショッピングで〜円使った〜(笑)」などと発信されたものを見て他人と自分を比べてしまうということも起こりかねません。実際に、そのように傷ついたという人もいますし、自分自身も傷ついたこともあります。人間関係のついても同様のことが言えます。他人を気にせず集中して目標を達成したいという人は今一度、このデメリットについて深く考えることをお勧めします。
ここまでメリット、デメリットを上げてきました。その2つをあらかじめ知った上で次世代リーダー育成道場を考えている方は応募を考えてください。そしてこの内容は
あくまで個人の意見であり、全員が同じ考えではありません。
ご理解をよろしくお願いします。
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